中小企業診断士とビジネスモデル・デザイナー(R)②

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前回は、中小企業診断士の説明を加えながら
ビジネスモデル・デザイナー(R)の特徴を説明しました。

 

 

先輩診断士に教えてもらったこと


少し前、私が診断士に合格した際に、
先輩診断士から教わったことがあります。

「診断士は合格してから5年間は
今まで以上に勉強する時期です。」

正確な表現は覚えていませんが、
上記の趣旨の説明を受けました。

 

つまり、実務で使えるプロコンサルになるには、
少なくとも5年は修行が続く。ということです。

今振り返ってみると、
確かにそのとおりかもしれません。

 

診断士の魅力は、幅広いビジネスに関する
専門知識を学べることです。

ただ、専門知識と言っても、その分野の
専門家からすると、基礎知識に過ぎません。

 

つまり、残念ながら各分野で即仕事になる
知識ではないのです。

ですから、プロとして使える
レベルになるには、さらなる修練が必要です。

 

それが前述の

「診断士は合格してから
5年間は今まで以上に勉強する時期です。」

につながるわけです。

 

もちろん、5年間も修行の必要なく、
すぐに診断士の知識を基にプロとして
活躍できる人がいます。

それは、
「特定の分野において、既に
プロとして戦えるスキルを持っている人」
です。

そういった人の場合、診断士で学んだ知識によって、
専門家としての価値がグレードアップする印象ですね。

幅広い知識を加える事で、自分のフィールド以外の
話もできるようになり、経営者に対して、専門家との
橋渡しも可能になります。

 

幅広い分野を体系的に学べるメリット


診断士の勉強をする最大のメリットは、
幅広い経営に関連する知識を体系的に学べることです。
基本の理論、古典の理論も学べることです。

そういった知識は、たしかにそのまま
実践で使えるわけではありません。

とはいえ、ベースとして基礎ができていると書籍や
実践的な講座などで、更に深い知識やスキルを磨く際に有効になります。

例えば、ダイレクトマーケティングを学ぶ際にも
基礎的な土台のマーケティング論を知っていると
吸収の仕方が変わります。

もう少し具体的に説明してみましょう。

 

ダイレクトマーケティングの書籍だけ学んで
少し偏った考えの人に見られる傾向として

マーケティング=売る、狭義の販促

として、既存の商品をとにかく売り込む
告知文を作る人がいます。

 

一方で、マーケティング論から学ぶとマーケティングには
商品開発も含まれることを知っています。

例えば、マーケティングの4P

・製品(Product)
・価格(Price)
・流通(Place)
・販促(Promotion)

にも、製品が含まれてますね。

また、ブランディング論の基礎知識があると、
商品の価値決定の視点も加わります。

 

結果的に、商品のコンセプトから見直して、
よりマーケティング思考の商品コンセプトを
作ることが出来ます。

そのうえで、ダイレクトマーケティングの
告知文を作ると結果が大きく変わってきます。

 

・過剰な表現などで期待を高めるぐらいしか出来ないコピライター

・商品のコンセプトから見なおして価値を生み出すコピライター

ぐらいの違いに発展するかもしれません。

もちろん、ダイレクトマーケティングの書籍にも、マーケティング論、
ブランディング論に該当する事は書かれています。

 

ただ、さらっと書かれていることが多いので、
基礎知識がないと、拾いきれない事があります。

 

より戦略的な仕事をしやすくなる


例えば、マーケティングの仕事で、
販促計画や広告コピーを考えているだけであれば、
マーケティングだけ勉強していれば良いです。

ところが、例えば、
・事業戦略を練る
・事業の収益性の改善を図る

等のより経営者的なフェーズの仕事をする場合は、
マーケティングだけではなく、
「人事、財務(収支計画)、資金調達」
など周辺領域の知識も必要になります。

 

まぁ、知らなければ、それぞれの分野を基礎から学べば良いのですが、
本当に必要になった際に0から勉強するのは大変ですよね。

財務資料を見ても全くわからない状態だと、
勉強する気もしなくなるかもしれません。

 

一方で、簡単な財務分析ができる状態であれば、そこから
さらに深く勉強することは、それほど大きな障害になりません。

英語を全く話せない人が
ビジネス英語を勉強する

のと

簡単な日常英語は話せる人が
ビジネス英語を勉強する

のような違いでしょうか?

 

1年では何も出来ない。


ここまで、診断士の魅力を簡単に説明しました。

ビジネスマン、コンサルタントとしての基礎体力を
高める勉強ということをなんとなく理解して頂けたと思います。

では、今から勉強して1年で稼げるようになるか?

 

と聞かれると「無理」としか言いようがありません。
そもそも、1年だと「診断士の試験に合格する」のが精一杯です。

しかも、受かるかどうかもわかりません。

 

仮に受かったとしても、
その知識だけでは本当に何も出来ません。

 

中小企業診断士は集客できない


中小企業診断士の資格を取得した人は、
経営コンサルタントとして一定スキルを持つことを
国から認められた存在です。

唯一国が認めた経営コンサルタント資格です。

 

ところが、そんな中小企業診断士も
集客・営業はできません。

厳密に言うと、
「中小企業診断士の勉強内容には、
集客・顧客獲得、営業」は
含まれていない。ということです。

 

もちろん、マーケティングは勉強しますが、
マーケティングの基本的な考え方だけでは
実務では不十分です。

 

実際に、周りも起業を考え始めた時に

「どうやってお客さんを
集めれば良いんだろう?」

という悩みを抱えます。

それこそ、普通に起業した人と同じような疑問です。

 

中小企業診断士にもかかわらず、
「どうやってお客さんを集めるか?」
といった集客や営業の実践的なことを
一つも習っていなかったのです。

基礎体力は鍛えられるけど、
実技は何も教えてもらっていないのです。

 

ビジネスモデル・デザイナー(R)はどうか?


ここまで、「これからコンサルタントとして
活躍したいと思う人」を意識して

中小企業診断士の
メリットとデメリットについて
簡単にご説明しました。

では、ビジネスモデル・デザイナー(R)
はどうなのか?

次回にお話しします。

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