【利益の種類】経営に必要な粗利、営業利益、経常利益まで解説します

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こんにちは!


経済産業大臣登録 中小企業診断士
船越ビジネスモデルコンサルティング代表

船越です。



今回は利益の話をしたいと思います。


会社数字が理解できないと、恥ずかしいというより、経営上で問題があります。

会社の財務状況が分かりませんから。。


また、会社数字が分からないと、取引先とか取引のある金融機関に「この会社大丈夫か?」って思われるかもしれません。

なので、是非とも数字のことは理解していただきたいと思います!


私は赤字の会社を再生させるコンサル会社に所属していたこともありましたが、クライアントのほとんどが赤字でした。

なので、私の経験も踏まえてお話します!


ということで今回は、


  • 損益計算書の話
  • 粗利益である売上総利益とは?
  • 営業利益とは?
  • 経常利益とは?
  • 営業利益率の計算方法



以上のお話となります。

少しでも参考になれば嬉しいです!



損益計算書の話



では、まず利益の概念をお話します。


損益計算書(PL)は聞いたことがあるとは思いますが、「損益計算書」とは決算書の1つで、一定期間の会社の経営成績を表しています。

Profit and Loss statement(PL)と呼ばれ、会社の利益と損失がわかるため、会社の収益力を見ることができます。


ちなみに決算書の詳細は避けますが、会社法では

  • 貸借対照表(BS)
  • 損益計算書(PL)
  • 株主資本等変動計算書
  • 個別注記表



金融商品取引法では、

  • 貸借対照表(BS)
  • 損益計算書(PL)
  • 株主資本等変動計算書
  • キャッシュフロー計算書(CF)
  • 附属明細表



のことを指しており、なぜ決算書が必要なのか?ですが、

  • 株主に経営状況を伝えるため
  • 債権者(銀行等)に経営状況を伝えるため
  • 金融機関などから融資を受けるため



等の理由からです。

 
少し難しい話かもしれませんが、事前にお話しておかないといけないことなので、簡単に説明しました。


よく本や雑誌では、BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)とCF(キャッシュフロー計算書)を解説するものが多いです。

ただ、BSとCFの話になるとかなり難しくなるので、今回は利益の話であるPL(損益計算書)だけの話に絞ってお伝えします!



粗利益である売上総利益とは?



ではここから利益の話をしていきます!

損益計算書(PL)を簡単に言えば、、




なんですね。


細かいことを除いて、簡略化して例えると、Tシャツを600円で製造して1000円で売ったとします。

この場合、儲けは400円です。 この場合でいうと、1000円が売上(収益)、600円が費用、400円が利益になります。


「売上」は「Tシャツはいくらで売れたか」を表す言葉で、「費用」は「Tシャツを製造するのにいくらかかったのか」を表す言葉です。

それに対して「利益」は、「いくら儲けたか」を表す言葉です。


今回の例では、Tシャツを600円で仕入れて1000円で売ったので、儲けたのは400円となります。


先ほどの例で、

  • 1000円が売上
  • 600円が費用
  • 400円が利益



と言いました。

600円の費用は言葉を変えると、「売上原価」となります。


一方で、400円の利益は、「売上総利益(粗利益)」と言います。

売上(1000円)- 売上原価(600円)= 売上総利益(400円) ですね。

おそらく粗利に関してはなじみ深いので分かる人が多いと思いますが、一応次に詳細をお話します!



売上総利益(粗利益)の詳細



売上総利益の話をします。




上の図の計算は、

  • 1 売上高 1,000円 
  • 2 売上原価 600円 
  • ① 売上総利益 400円



PL(損益計算書)では上の表記で表されます。


①の売上総利益は、会社のもっとも基本となる利益です。

言い換えると、売上総利益は「競争力」を表しているともいえますが、競争力が高ければ製品に高い値段をつけられますよね?


例えば、同じコストで見た目が同じTシャツでも品質が違えば、販売額を上げることが可能になり、高く売れるのであれば、その会社のTシャツは競争力が高いということになります。

なので、売上総利益(粗利益)が高い会社ほど、ライバル企業と比べて製品力があり、有利な状態と言えますね!



営業利益とは?



では、次は「営業利益」についてです。


先ほどの例から続きますが、Tシャツの製造費用が600円(売上原価)、1000円で売って(売上)、儲け(売上総利益)は400円でした。

それ以外に製造とは関係のない下記費用がかかっているとしましょう。


  • 購入してもらうために宣伝をした(広告宣伝費)50円
  • 取引先へ訪問するために電車を使用(旅費交通費)50円



合計は100円ですが、この “製造とは直接関係のない費用” が 「販売費及び一般管理費」、略して「販管費」と呼ばれています。

そして売上総利益から、製造とは直接関係のない費用(販管費)を引いたものが、「営業利益」となります。


売上総利益 ー 販管費 = 営業利益

  • 売上総利益(400円)
  • 販管費(100円)
  • 営業利益(300円)



②の営業利益は、本業で稼いだ利益と言えます。



当社の本業とは、Tシャツの売上というように、会社の中心となる事業によって、稼いだ利益のことです。

「販売費及び一般管理費」とは、事務員の給与や社会保険料などの人件費、事務所家賃や接待交際費などがあります。


つまり、製造(Tシャツを作る)には直接関係ないですが、Tシャツを販売するために欠かせないさまざまな経費のことですね!


繰り返しますが、製造とは直接関係のない費用が 販売費及び一般管理費」であり、売上総利益から、製造とは直接関係のない費用(販管費)を引いたものが、「営業利益」となります。


いかがでしょうか?

これで営業利益というものが少しでも分かっていただけたのではないかと思います!


では、次に経常利益に行きましょう!



経常利益とは?



先ほどの例から続きますが、売上総利益が400円、販管費である広告宣伝費+旅費交通費が100円、営業利益は300円でした。


そしてある時に、少しお金が必要となったため、以前に会社で購入していた株を少し売却すると共に、銀行から借りている借金に対しての利息を支払いました。

  • 株の売却(株式売却益)   +100円
  • 銀行の利息(支払利息)    50円



株の売却利益を営業外収益、銀行の利息を営業外費用と言います。


営業外収益とは、本業であるTシャツ販売とは関係のない収益のことです。

もし証券会社であるのなら、株の取引は本業となりますが、普通の会社では株の取引は本業ではないですよね。


そして営業利益から、本業とは直接関係のない利益を足し、本業とは直接関係のない費用を引いたものが、経常利益となります。


営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用 = 経常利益

  • 営業利益(300円)
  • 営業外収益 +(100円)
  • 営業外費用 -(50円)
  • 経常利益 =(350円)

 



③の経常利益は、本業以外で稼いだ利益と言えます。

当社の本業とは、Tシャツの売上でしたが、株の売却益は、本業とは関係ありません。


なので、例えば、会社の営業利益がマイナスでは、経常利益がプラスであっても、健全な経営をしているとは言えないんです!




経常利益は大事ではありますが、基本的には営業利益より重要ではありません。



前述の通り、経常利益は本業以外の利益であり、中小企業ではあまり営業外収益は発生しないんです。

なので、中小企業において経常利益は金融機関ではあまり評価されませんし、本業の営業利益こそが重要な利益となる理由なんですね。  


ただ、もし借入金が多額であれば少し話が変わってきます。

なぜなら、営業外費用である支払い利息が大きくなるためで、この場合は経常利益も重要となります!


仮に100万の営業利益の会社の支払利息が100万もあれば、経常利益はゼロになりますから。。


では、最後にそれぞれの利益を下表で確認してください。


 

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