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こんにちは!
中小企業診断士で事業承継支援家の船越です。
私は現在、経営コンサル会社を経営しながら、毎月10社以上の事業承継相談を行っています。
そこで経営者や後継者の方から、本当によく聞く言葉があります。
「事業承継って、結局なにから始めればいいの?」
「計画を作った方がいいのは分かるけど、何をどう書けばいいのか…」
この悩み、めちゃくちゃ多いんですね。。
実は、事業承継がうまくいかない会社の多くに共通しているのが、「事業承継計画がない」ということなんです!
今回は、事業承継計画とは何か、なぜ必要なのか、そして具体的な作り方と進め方を、私の支援経験をもとに分かりやすく解説します。
「うちもそろそろ事業承継を考えないと…」と思っている経営者の方、「親の会社を継ぐけど不安しかない…」という後継者の方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
そもそも事業承継計画とは?
事業承継計画とは、簡単に言えば「会社の引き継ぎのスケジュール表」です。
いつまでに、誰が、何を、どのように引き継ぐのか。
これを明確にしたものが事業承継計画なんですね。
具体的には、以下のような内容を盛り込みます。
- 事業承継の時期(いつまでに引き継ぐのか)
- 後継者は誰か(親族内か、社内か、第三者か)
- 株式や資産の移転方法(贈与・相続・売買など)
- 経営権の移行スケジュール
- 後継者の育成計画
- 取引先・金融機関への対応
- 経営理念や想いの引き継ぎ
「えっ、こんなにあるの?」と思われるかもしれません。
でも、これらを一つずつ整理して計画にまとめることで、事業承継はスムーズに進みます。
逆に、これがないまま「なんとなく」で進めると、後から大きなトラブルになるケースが本当に多いんです。
なぜ事業承継計画が必要なのか?
私がこれまで支援してきた中で、事業承継計画がない会社に共通していることがあります。
それは、、「ズルズルと先送りにしてしまう」ということです。
「まだ元気だから大丈夫」
「息子もまだ若いし、もう少し先でいい」
「忙しくて考える暇がない」
こう言っているうちに、気づけば10年が経過している。
こんな中小企業を、私はたくさん見てきました。
ここで一つ、考えてみてください。
旅行に行くとき、計画は立てますよね?
日程、チケット、ホテル、交通手段、店の予約、予算…。
旅行ですら計画を立てるのに、会社の引き継ぎで計画を立てないって、冷静に考えるとかなりヤバくないですか!?
旅行の計画がなければ、行き当たりばったりで楽しめないかもしれません。
でも、事業承継の計画がなければ、会社そのものがなくなる可能性があるんです!
だからこそ、事業承継計画は必要なんですね。
事業承継計画がないとどうなるのか?
事業承継計画がないまま放置すると、具体的にどんな問題が起きるのか。
私が実際に相談を受けた事例をもとにお伝えします!
① 後継者が育たない
計画がないと、後継者に「いつまでに何を身につけてほしいのか」が伝わりません。
結果として、後継者がいつまでも「社長の息子」のままで、経営者としての覚悟や能力が育たないんですね。
② 株式や資産の移転でもめる
事業承継では、株式の移転が避けて通れません。
しかし、計画なく突然相続が発生すると、相続税の問題や親族間のトラブルに発展することがあります。
早めに贈与や株式譲渡の方法を検討しておくことが大切です。
③ 社員や取引先が不安になる
社長の引退が近いのに、後継者が決まっていない。
計画も見えない。
こうなると、社員は「この会社に居て大丈夫だろうか」と不安になりますし、取引先や金融機関も心配します。
④ 経営が停滞する
「いつか引き継ぐ」と思いながらも、新しい投資や事業展開に踏み出せなくなります。
計画がないと、現状維持がずっと続き、会社がじわじわと衰退していくんです。
これらは決して珍しいケースではありません。
むしろ、事業承継計画がない会社では「あるある」なんですね。
失敗しない事業承継計画の作り方【5つのステップ】
では、具体的にどうやって事業承継計画を作ればいいのか。
私が実際の支援で使っている5つのステップをお伝えします!
ステップ① 現状を把握する
まずは、会社の現状を正確に把握することから始めます。
- 会社の強みと弱みは何か
- 業績はどうなっているか(売上・利益・借入金など)
- 株式は誰が何株持っているか
- 後継者候補はいるか
- 社長の年齢と引退希望時期
「そんなの分かっている!」
と思うかもしれませんが、実際に整理してみると「あれ?株式のことちゃんと把握していなかった」ということがよくあります。
ステップ② 後継者を決める
次に、誰に引き継ぐのかを決めます。
親族内承継(子どもや親族に引き継ぐ)が一般的ですが、最近は社内の役員や従業員に引き継ぐケース、M&Aで第三者に引き継ぐケースも増えています。
大切なのは、「後継者本人の意思を確認すること」です。
「息子が継ぐのが当たり前」と思い込んでいる社長さんも多いですが、後継者の方に聞くと「実は継ぎたくない」「不安でしかない」というケースも少なくありません!
ここでしっかりコミュニケーションを取ることが、事業承継の第一歩です。
ステップ③ 承継のスケジュールを立てる
後継者が決まったら、「いつまでに何をするか」のスケジュールを立てます。
一般的には、事業承継には「5年〜10年」かかると言われています。
「えっ、そんなにかかるの!?」と驚かれる方が多いですが、後継者の育成、株式の移転、取引先や金融機関への根回し…やることは山ほどあります!
だからこそ、早めにスケジュールを立てることが重要なんですね。
逆に言えば、「まだ先でいい」と思っている今こそが、始めるベストタイミングなんです!
ステップ④ 経営の方向性を明確にする
ここが、私が特に重視しているポイントです。
事業承継は、ただ社長の椅子を渡すことではありません!
「何を守り、何を変えるのか」
これを明確にすることが、事業承継計画の核心なんです。
先代が大切にしてきた経営理念やお客様との信頼関係は守る。
でも、時代に合わなくなったビジネスモデルや営業手法は変える。
この「守るべきもの」と「変えるべきもの」を整理し、後継者なりの経営ビジョンを事業承継計画に盛り込むことで、計画に魂が入るんですね!
私はよく「想いを反映した事業承継計画を作りましょう」とお伝えしています。
数字だけの計画ではなく、経営者・後継者の想いが入った計画こそ、実行に移せる計画だからです。
ステップ⑤ マーケティングと収益計画を組み込む
事業承継計画に、マーケティングの視点と収益計画を入れることも大切です。
なぜなら、事業承継後に会社が成長していくためには、**売上を上げる仕組み**が必要だからです。
「引き継いだはいいけど、売上がどんどん下がっている…」
こうなってしまっては、事業承継が成功したとは言えません。
私はアパレル業界で約20年間営業をしてきた経験があるので、マーケティングや売上アップの戦略も含めて事業承継計画をサポートしています。
事業承継と経営は、切り離せないものなんですね!
事業承継計画を作るうえで大切なこと
最後に、事業承継計画を作るうえで一番大切なことをお伝えします。
それは、「完璧を目指さないこと」です。
「ちゃんとした計画を作らないと」と構えすぎて、結局何も始められない方が本当に多いんですね!
最初は、ざっくりとした方向性だけでもいい。
「3年後に息子に社長を譲る」
「来年から少しずつ株式を移していく」
こんなレベルでも、計画があるのとないのとでは天と地の差です。
そして、計画は一度作って終わりではありません。
状況に応じて修正し、ブラッシュアップしていくものです。
大切なのは、「まず始めること」なんですね。
➡【経営者・後継者】失敗しない事業承継!事業承継計画のつくり方講座
最後に
今回は、事業承継計画の作り方と進め方についてお伝えしました。
事業承継計画を作ることで、
- 事業承継の全体像が見え、不安がなくなる
- いつまでに何をすべきかが明確になる
- 後継者の育成計画が立てられる
- 株式・資産の移転をスムーズに進められる
- 経営の方向性が定まり、会社が成長できる
こういったメリットがあります。
「事業承継を考えているけど、何から始めればいいか分からない」
「計画の作り方が分からない」
そう悩んでいる方は、まず現状を整理するところから始めてみてください。
他人と過去は変えられないけど、あなたとあなたの会社の未来は変えられます。
事業承継を「失敗させない」ために、今こそ一歩を踏み出してみてくださいね!















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