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経済産業大臣登録 中小企業診断士
ビジネスモデルコンサルティング代表
船越です。
今回は、起業・副業したいけどビジネスモデルやアイデアがない人が何をすべきかを解説していきます。
この記事を読めば、
- ビジネスアイデアが浮かび
- 稼ぎだせるビジネスモデルを構築できる
- 起業で失敗しない
上記の知識やヒントをつかんでいただけるのではないかと思います。
変化が激しい昨今、「良いモノやサービスを提供すれば売れる」「安ければ売れる」という時代ではなくなりました。大企業でも悪戦苦闘する中、中小企業が生き残っていくには、継続的に儲かる仕組みをつくるビジネスモデルが不可欠になっています。
しかし、従来の「ビジネスモデル」が通用しなくなってきているのは事実です。
例としては、人材不足で運賃が上昇し、自らは配達をやめた運送会社。また、人口減少で売上も減少し、店頭販売からネット販売に切り替えたアパレル会社、等。
良いものを作れば売れる時代はとっくの昔に終わっています。なので、昔のビジネスモデルでは通用しないのは当然のことなんです。
つまり、昔のビジネスモデルのままでは厳しく、”ビジネスモデル自体を進化させる必要がある” ということです。
ということで今回は、
- ビジネスモデルとは何か
- ビジネスアイデア発想方法
- 起業、副業で失敗しないためには
以上を解説していきたいと思います。
ビジネスモデルとは何か?
では、そもそも「ビジネスモデル」とは何でしょうか?
起業やビジネスというのは、顧客の悩みに答えたり、顧客の問題をお客さんに代わって解決する対価として、お金を頂くことです。そのようにして、顧客が困っていることを代わりに解決してあげようと考えた場合、自分1人で解決できたら一番シンプルです。
ところが、自分1人の能力や資源には限界があるため、その解決を行うためには、誰かの力を借りることが必要になってきます。
また、仮に1人で全てができたとしても、その自分がいなくなってしまったとしたら、安定して継続的に商品・サービスを提供していくことはできません。
そのようなことを考慮し、誰かの力を借りるために、力を提供してくれる人との人間関係(法人関係)を構築する必要があり、その結果として生まれたものが「ビジネスモデル」であるわけです。
つまり、
「ビジネスモデルとは、価値を安定的に継続的に提供していくための法人関係・人間関係である」
と言えます。
次にビジネスアイデア発想法について解説していきます。
ビジネスのアイデアはどう発想するのか?
私達は、普段様々な情報にふれています。
ところが、人間の身体は良く出来ていて、自分に関係ない情報は無視するようになっており、そのため、本当はお宝のような情報が目の前にあったとしても気が付かないことも良くあるのです。
『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』という本にはこのようなことが書いてあります。
”人は何万回見ても、見えないものは見えない。(中略)「見える力」がなければ、発見しようにも、そもそも、ものは目に入りません。”
また、このようなことも書いてありました。
”セブン-イレブンのロゴが「7-ELEVEn」と、最後がnで、小文字なのをご存知でしたか?”
私は、この本を初めて読んだ時まで気付きませんでした。(有名な話なので、ご存じの方もいるかと思いますが。)著者の小宮さんも知人からこの話を聞くまでは、知らなかったそうです。
ところが、その話を聞いてから、セブン-イレブンの看板を見るようになり、さらには、ローソンの看板も目に飛び込んでくるようになったとのことでした。ちなみに、ローソンの看板を思い出して描くことはできますか?
私は出来ません。ネットで確認したのですが、牛乳のイラストがあったのですね。このように私達は、普段目にしているはずのモノでも何も見えてないことがよくあります。
では、どうすれば見えるようになるのでしょうか?
一番簡単なことは、「関心」をもつことです。看板に関心を持てば、他の人よりも注意深く看板を目にするようになります。広告に関心を持てば、電車移動の際にスマホではなく、吊り革広告に目がいくようになります。
他の人よりも感度の高いテーマを作ることで、様々な発見をすることが可能になるのです。なので、まずは感度の高いテーマを作ることから始めましょう。
例えば、私であれば
- 経営計画立案
- 仕組み化
- 起業・新事業
- マーケティング
- 財務
- 金融支援
- 思考力
- アイデア構築
- ネットビジネス
- コンテンツ構築
- ビジネス構築力
こういったものに関心があります。
実際にスキルがあるかどうかは別として、まずは「関心」があるテーマを作りましょう。可能であれば、関心のあるテーマを複数持つことです。色々な角度で物事を見ることが可能になります。
そうすることで、ビジネスアイデアのヒントを得ることができるのです。
ビジネスモデルの構築方法とは?
アメリカの実業家ジェームズ・W・ヤングは、”アイデア” とは「既存の要素との新しい組み合わせ」と言っています。つまり、現状の方法(既存の要素)に対し、改善のために新しいものとを組み合わせるということです。
それに対して、思いつきや心に起こった考えをまとまった形にすることは、アイデアではなく、発想だと解釈されています。
なので、アイデアは発想みたいに、パッと思いついたことではなく、考え抜かれたもの。ただ、発想が悪いというわけではなく、状況によって使い分けることが大切でしょう。
そして、ビジネスをしていくのに大切な要素は、
”ビジネスアイデアを体系化するために、ビジネスモデルにする必要がある”
ということなんですね。
ビジネスアイデアとは、「新しい商品やサービス・事業のもとになる着想」のことであり、たとえば
- アパレルシューズを仕入れて、販売していく
- 経営の資格を取得し、コンサルティングをしていくこと
上記がビジネスアイデアとなります。
では、ビジネスモデルとは何かと言うと、モデルとは「型、模型、手本、模範、」のことです。
つまり、ビジネスモデルとは簡単に言えば、ビジネスの型であり、模型であり、手本であるもの。
何かを仕入れて、何かを販売したときに、最終的に個人が生活(企業が存続)していくことをビジネスというのであれば、それらができる仕組み全体のことをビジネスモデルと言います。
ビジネスモデルの定義は最初にお伝えしましたが、上記ではビジネスモデルを簡単に説明してみました。
でも、ビジネスモデルを自ら考えるとなると余計になかなか出てこないですよね?
特に、
- 新ビジネス
- 新規事業
- 起業
- 副業
- コンサルティング
上記場面では新しいことを始めるのですが、ビジネスモデルが悪ければ致命的であり、逆に良ければ、多少慣れていなくてもうまくいきます。
例えば、iPhoneとガラケー。
もちろん、どっちもターゲットによっては良い商品と思いますが、結果はご存じのように、今はiPhoneが圧勝していますよね。これは商品の違いというより、ビジネスモデルの違いでの差であり、ビジネスで稼ぐ仕組みの違いにあります。
つまり、勝敗はビジネスモデルで全てが決まると言っても過言ではありません。
起業・副業で失敗しないためには
では起業・副業で失敗しないためにはどうすればいいのか?
- やりたいことで起業・副業をしない
- 勝てるマーケットで勝負する
- 強みを持つ
- 差別化されたビジネスモデルが必要
上記が必要となりますが、1つずつ解説していきますね。
◆やりたいことではなく、勝てるマーケットで起業する
前述しましたが、巷では、やりたいことで起業するのがセオリーとなっております。
しかし、起業して絶対に失敗しないために最も重要なことは、「勝てるマーケット」をみつけること。つまり、たとえ好きなことであっても、負けるマーケットで勝負してはいけないということです。
なぜなら、すぐにうまくいく人との違いは必ずしも、生まれ持った才能、または能力の違いではないからなんですね。能力のある人が長い間頑張っても失敗する、逆に軽い気持ちで週末に立ち上げた事業が半年で成功する。こういった話は結構多いというのもあるからです。
実際は自分が好きなことでうまくいった人もいますが、そういう方は少なく、また時間がかかってしまうことが多いのです。では、その違いは何か?
それは「勝てるマーケットで起業したかどうか」と言えます。
もう一つ重要な条件がありますが、それが組み合わさることによって、長く続く事業へとつながっていきます。
では、次に勝てるマーケットとは何かを解説しますね。
◆勝てるマーケットとは
では、「勝てるマーケット」とは何でしょうか?
それは、「顧客が欲しいと言っているのに、欲しいものが提供されていないマーケット」です。
つまり、顧客ニーズがあるのに競争が少ないマーケットのことです。これは当たり前の話ですが、実際は周りを見ても分かるように、競争を無視して、自分が得意な分野、好きなマーケットということだけで起業している人が多くないでしょうか。
例えば、英会話、喫茶店、ラーメン屋等。。
この中で飲食店は特にゼロから開業する場合、大規模な投資に加え、粗利率が低いため、よほどのノウハウを持った人でない限り、勝ち続けるのが困難です。
このマーケットで勝てる自信がありますか?
正直難しいと思います。ましてや、未経験者なら尚更です。でも、好きという理由だけで、この「レッドオーシャン」に自ら飛び込んでしまう人が絶えません。
しかし、好きなことより、そのマーケットでより確率高く勝ち続けていくためには、どんな方法、どんなアイデアで起業すれば失敗しないかを考えることが重要です。
では次に、マーケット以外に大切なもう一つの要素を解説します。
◆「強み」を持つことの大切さとは
先ほどはマーケットの話をしました。
その場面では、やりたいことで起業しないことが重要なのかを説明しましたが、やはり、好きなこと、やりたいことで起業するのが理想ではあります。
しかし、経験もなく強みもなく、例えば
「未経験だが、ラーメン屋をやりたい。情熱もあるし、死ぬ気でやる!」
と知人が言った場合どう助言するでしょうか?
しかも周りは有名店ばかり。正直、私は「やめた方がいい」と言いますし、普通のやり方では間違いなく失敗します。
ただ、勝てるマーケットを見つけても、自分の「強み」を活かせなければ意味がありません。
しかし、ほとんどのビジネスはこの過程で多くの壁にぶつかります。でも、それを乗り越えることができる人は、その勝てるマーケットで本当に勝つことができます。なので、乗り越えられることができない人は結局、勝てるマーケットを選択しているにもかかわらず敗北することになると言うことです。
その敗北の理由は、勝てるマーケットの中で、本当に勝つための「強み」を保有していないからなんですね。
◆強みがない場合はどうなるのか?
では、勝てるマーケットを選んでいるのに、この「強み」がない場合にはどうなるでしょう?
商品の場合、商品が不十分なまま販売をすることになります。ただ、売り方が上手であれば、そのような商品でもどんどん売りまくっていくことになります。
しかし、そのような事業が長く続くはずがありません。たくみなプロモーションでマーケットを刺激しても、強みを活かした商品やサービスが提供できなければ、長期的には悲惨な結果に陥ることが多いものです。
そして事業が長く続かないため、新しい商品に手を出したとしても、そこに「強み」が活かされていない場合には同じ結果になりがちです。
ここまでの話は主にマーケティングのこととなりますが、下記の記事を併せて読んでいただくと理解が深まります。
【参考記事】
マーケティングの基礎の本が、起業・副業で役に立たない理由とは?
差別化されたビジネスモデル
そこで、”絶対に失敗しない起業” を成し遂げるために必要になってくるのが、「差別化された、あなたにしかできないビジネスモデル」を創り上げることなのです。
差別化についての本もたくさん出ていますが、どの方法を使っても、結局、ありきたりのアイデアであったり、競合が見たらすぐに真似されてしまうようなアイデアしか生まれない、と感じてる方も多いのではないでしょうか?
こういった本は既に思い付いていたアイデアを整理する上では役に立っても、新しいアイデアを生み出すためには使えないと思う差別化の手法ばかりである、のが実情です。また、運良く斬新なアイデアが生まれても、それは偶然の産物にすぎず、再現性がありません。
では、どうすればいいのでしょうか?
ビジネスモデルの構築方法を知る近道は、たった1つ
ビジネスモデルの構築は誰でもできますし、本やネットで調べればすぐにでも可能です。
しかし、先ほども言いましたが、本やネット情報は既に思い付いていたアイデアを整理する上では役に立っても、新しいアイデアを生み出すためには使えないと思う差別化の手法ばかりです。
また、そのビジネスモデルの構築の仕方が正しいかどうかは誰にも分かりません。なぜなら、間違った方法で構築しているかもしれないからです。しかも、指摘してくれる人はいないでしょう。
では、どうすればいいのでしょうか?
ビジネスモデルの構築方法を知る近道は、たった1つです。
それは、”ビジネスモデルの構築方法を知っている人に学ぶ” こと。
例えば、サッカーが上手くなりたい人が、あまり上手くない人と、上手い人であればどっちから習うのがいいでしょうか?
言わずもがな、ですよね。
つまり、良いビジネスアイデアを発想したいのなら、その道のプロに教わらなければ、遠回りになってしまうんです。独自でやってしまうと、それが正解かが分からないですからね。
なので、ビジネスモデルを早く効率的に構築したい方は、プロにお願いするのが近道です。
副業から始めてみる
私が、「起業したいけどリスクが高く怖い」と思う方におすすめなことは、「副業から始めること」です。
これは起業相談者にもよく言いますし、先日も実際にそういう相談に乗りました。こちらの相談者も夢を叶えたい起業でしたが、私は起業することには、やんわり反対しました。
理由は記事をみていただければ、と思いますが、結論としてはいきなりの起業はリスクが高いと判断したからです。下記に関連記事がありますので、併せてお読みいただければと思います。
【相談記事】
夢であるアパレルショップの開業で起業したい! ~起業相談アパレルショップ編~
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、
- ビジネスアイデアを発想し
- そのアイデアを活かし
- ビジネスモデルを構築する方法
をお伝えしました。また、起業で失敗しないためには、
- やりたいことで起業・副業をしない
- 勝てるマーケットで勝負する
- 強みを持つ
- 差別化されたビジネスモデル
上記のことが必要だともお伝えしましたし、起業で失敗するリスクを抑えるためには、副業から始めた方が良いと言いました。
しかし、何をするにもまずは行動です。小さなことからで良いので、成功体験を積み、自信を持って突き進みましょう!
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