経済産業大臣登録:中小企業診断士
船越ビジネスコンサルティング代表
船越です。
今回は起業で失敗する3つのパターン③の人脈依存型タイプの解説をしたいと思います。
起業で失敗する人脈依存型タイプとは何か
新規事業ではなく、会社員として行っていた業務を独立して行うケースでも、失敗することはよくあります。
それは円満退社となり、抱えていたクライアントを独立後もそのまま連れていった場合に起こります。
このような方法で起業した場合は、1年目は安泰です。
ゼロから起業した場合はなかなか顧客が増えず、軌道に乗るまでは最低1年はかかります。
しかし、初めからクライアントがいる上での起業はこの心配がありません。
独立1年目から食べていけるので、自分の自信にもつながります。
しかしここが落とし穴であり、短期間のうちにうまくいくからこそ勘違いしてしまうことが多いんですね。
そして、2年目以降に、少しずつ「顧客の流出」が始まります。
例えば美容師なら、顧客は引っ越したり、転職して最寄り駅が変わったりするだけで、別の美容院へ行くようになります。
税理士なら、相手の会社が廃業してしまうこともあるでしょう。
少しずつであっても顧客が減ることは不安へとつながります。
3年目以降、さらにこの流れが進むと、このまま顧客がいなくなるのではないかという恐怖心が出てきてしまうのです。
そうなると目の前にある仕事も手がつかなくなり、今いる顧客にも全力を尽くすことができなくなってしまいます。
その結果、サービスの品質低下が起こるんです。
その微妙な変化を感じた顧客も不信に思い、さらなる顧客の流出が。。
まさに、顧客の流出の連鎖です。
このような事態を招く理由は2つあります。
- 日々の仕事だけでも非常に忙しい
- いざ新規開拓をしようと思っても経験がないためやり方がわからない
ビジネスの原則として、新規開拓は広告費をしっかりかけることでうまくいくケースが多いものです。
お金がない場合は遠回りしながらも、地道に様々な方法を試行錯誤して行い、時間を費やすしかないのです。
それを知らずに本やセミナーだけで、その後たいした行動もせず、楽して学ぼうとしてもなかなか成果は出ないでしょう。
顧客というのはタダで手に入るものではなく、集客への投資の結果として得られるものだからでそれが分からないから、新規開拓がうまくいかず、時間ばかりがすぎていくことになるのです。
信じられないかもしれませんが、このパターンの失敗事例を何度も繰り返し見てきてます。
人脈は非常に大事な要素ですが、過去の人脈だけに頼ることなく、新しい人脈も作っていきましょう!
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