「後継者にも想いって必要なんですよ」という話

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こんにちは!
中小診断士で下町のコトラー、船越です。

 

 

今日は、あなたが会社を引き継ぐ前に確認して欲しいことをお話したいと思います。

 

それは何かと言いますと、

想いです。

 

「想い」とは、色々な意味がありますが、「心の中でイメージする熱い感情、理想、望み」だと、ここでは解釈しております。

 

  • なぜ、今の会社(お店)を引き継ごうと思ったのか?
  • 経営者として何をやりたいのか?
  • どんな会社にしたいのか?

 

このような想いが重要になります!

 

あなたはなぜ、今の会社(お店)の後継者になろうとしているのか?

 

是非ともじっくり考えていただきたいのですが、ここでは「お金」のことは除外してください!

なぜなら、誰だってお金は欲しいに決まってますし、こういう質問をすると大体の方がお金の話をするのですが、私はお金が本来の目的ではないと思うのです。

 

お金のために今、嫌な仕事をしているでしょうか?

 

極論を言えば、お金のためなら人を騙しても良いと考えて仕事をしているのでしょうか!?

違いますよね。。

 

元々は「○○がしたい!」「○○で人を助けたい、役に立ちたい!」という想いがあるはずです。

その部分を掘り下げて欲しいんですね。

 

もし、なぜ事業を引き継ごうとしているのかを忘れてしまった場合は今までの経歴を振り返ってほしいと思います。

もちろん、想いがある人も深堀りするために回想してください。

 

 

なぜ、「想い」が必要なのか?

 

想いがないと、これからお話する戦略や商品・サービス開発にブレが出てくる可能性があるからです。

 

つまり、軸のない戦略、商品・サービスになります。

 

仮にハンバーグ専門店で日本の会社員を元気づけたい!という軸があれば、お客さんが来ない場合でも味を改良したり集客方法を変えたり、何とか改善しようとしますが、軸がないとハンバーグをやめてラーメン等、違うものを提供したりします。

別にハンバーグにこだわる必要はないのですが、軸がないとその場しのぎの経営になってしまうんですね。

 

 

また、想いがあれば、苦しい時や最後の部分で踏ん張ることができます。

なぜなら、想いがあれば信じることができるからです。

 

「絶対に成功する!成功させてやる!!」

「今は苦しいけど、負けてたまるかー!!」

 

と今やっていることを信じているので、歯を食いしばって頑張れるんですね!

 

研究者や発明家に多いと思います。

周りから何を言われようと、何年かかっても成し遂げる信念。

凄いですよね。。

 

今まで数々の失敗をしてきた私ですが、私にも「想い」があります。

 

コンサルタントになって会社(お店)や社長の役に立ちたい、喜んでもらいたい、一緒に達成感を味わいたい!

そのために「有能なコンサルタント」になるという想いです。

 

なぜこの想いを持ったかというと、元々は過去、私がバカだったことが関係しています

人が何を言っているのか分からないし、ネガティブでもあったので、数字に強く仕事ができる人に憧れていたんですね。

 

そして、過去に何社も経営が苦しい会社や倒産する取引先を見ていましたし、当時所属していた小さい会社が傾いた時に何もできなかったことが非常に悔しかったのです。

 

なので、知識を身につけよう!と「中小企業診断士」の資格を取得した後、実務能力が必要だ!ということで、財務に強いコンサル会社に40代で転職しました。

ただ、再生の仕事が多くプレッシャーが強すぎる仕事と仕事量の多さに自分の能力がついていけず辞めてしまったのです。。

 

そして、「もうコンサル会社はいいや」と思い、営業職に戻って数年、何もコンサルらしきことはしていなかったのですが、久々にコンサルタントとして小規模店舗のお手伝いをした時に思い出しました。

 

「そうだ!俺は有能なコンサルタントとして経営者や従業員の手助けがしたいんだ!」

「苦しんでいる小規模店舗や会社を救いたい!」

 

そのために、知識と経験を積んだのだった、と。。

 

私の「想い」が復活した瞬間でした。

ということで、今、その熱い想いを持ってコンサル活動を行っております!

 

 

このように、想いという軸があれば、少し遠回りしても戻ってこられます。

たとえ道を間違えても帰ってこれるんですね!

 

想いがなければ自分を信じることはできません。

 

想いとは自分を信じることでもあり、信じることで相手の心にも届くのです。

“相手の心” に届くから、「想」という字を使うんですよ!

 

と、私は勝手に思っています。

まあ、こじつけかもしれませんね。笑

 

 

なので、話を戻しますが、今までの自分の経歴を振り返ってほしいんですね。

 

子供の頃から学生、社会人時代等。。

子供の頃から会社を見てきたから、、もしくは社長として頑張っている父や母等に憧れていたのかもしれません。

 

学生時代の思い出、会社員時代に色々な仕事を経験した結果、後継者になりたいと思った等。。

 

思い出したでしょうか!?

あなたの「想い」は何かということを。

 

過去を振り返ると、今まで見えてこなかったもの、意外と意識していなかったもの、自分を形成しているものが見えてきます。

 

結果、

「そうだ、経営者として○○がやりたい!」

「だから今のお店(会社)を引き継ぐんだ!」

 

という想いが出てくるかもしれませんね。

中には仕方なく(嫌々)引き継ぐという人もいるかもしれません。

 

ただ、その場合でも想いを持つべき、ないのなら見つけるべきです。

 

想いがなければ、お金のためだけに経営するといったつまらない人生になるかもしれません!

なんせ、嫌々ですからね。。

嫌々で想いがない場合、楽とか儲かりそうな仕事に走り、何がしたいかよく分からない会社になります。

 

短期的には良いかもしれませんが、徐々に売上が下がる。。

2代目、3代目社長によく見られますし、実際に何人もそういう社長に会っております。

 

しょうがないから、、親がどうしても引き継げって言うから。。

 

このような社長は先代社長から引き継いだ経営資源(人、物、金、取引先等)だけで経営をして新しく顧客開拓したり、新事業を始めることはあまりありません。

なんせ、特にやりたいこともないからです。

 

結果、営業をするわけでもないので既存の取引先が徐々に減少し、売上がじり貧になってしまうんですね。

 

こうなると経営も資金繰りも厳しくなります。

想いがないため、最後に踏ん張れないですし。。

 

 

もし、

「そういや、実は○○がやりたかったのに、全然違うことをやっているな。。」

と、引き継ぐ会社の仕事が本当にやりたいことではない場合、今の仕事は継続させて、新事業として小さい規模からでも始めればいいんです!

 

ただ、先代社長の想い(経営理念)も聞いてください。

先代社長も想いがあって経営者になったと思いますので、まずは先代の想いを聞き既存事業をしっかり継続しつつ、あなたの想いを新事業(もしくは既存事業の横展開等)として融合させる。

 

そうすれば、既存事業も新事業もうまくいくはずです!

 

先代と喧嘩することもないと思いますしね。笑

 

 

 

あなたの想いは何でしょうか?

やりたいことがありますか?

 

何度も言いますが、「お金」だけを目的にして「想い」を無視したり抑え込むのは少し違うと思うんですね。

 

業績が良い時はいいのですが、悪くなれば一気に経営が傾く可能性があります。

元々想いがないので、戦略にも説得力がありませんし、「こうするんだ!」という確固たる想いもなく、誰も助けてくれなくなります。

 

 

後継者としてやりたいこと、なりたい自分のことを想像するだけで楽しくないですか?

 

まずは今まで経歴、過去を振り返り、

 

  • 自分の想いが何なのか?
  • やりたいことは何なのか?
  • 何を達成したいのか!?

 

上記のことをじっくり考えていただきたいと思います。

 

何度でも言いましたが、「お金のことは考えないで」です。

 

そして、想いが分かれば、それを実現するにはどうすればいいのか?

経営者として何ができるのか!?

 

考えるだけでワクワクしますね!

 

 

想いがあるかないかで事業や商品、サービスの説得力が変わってきます。

 

例えば、農家の人の場合、想いを込めて生産しているかどうかで、語れることが違いますよね。

想いがあれば、作り方や販売方法にこだわりを持って行うことができますが、想いがなく薄っぺらい動機だと、お客さんを無視した売上重視の生産、販売方法になりがちです。

 

想いやこだわりのあるホームページをみると引き込まれて買っちゃうこともあると思います。

 

仮にあなたがラーメン屋を始める夢があるのであれば、上記の既存農業で生産したものをラーメンの具に使うことで既存事業の強みを活かせますし、差別化にもなるうえ、夢も叶いますよね。

 

想いがあれば、商品・サービスについて語れることが多いため、それが独自資産や強みにもなります。

 

なので、今一度、自分の想いを見直していただければと思います。

 

 

以上となりますが、今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです!

 

 

 

 

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