こんにちは!
中小企業診断士で下町のコトラー、船越です。
最近、経営者ではなくて後継者に会う機会が増えています。
特に多いのは2代目の若い後継者。
そこで、何に不安を感じているのかが分かってきました。
「話し相手がいない」
つまり、相談する人がいないんですね!
今まで、同社の従業員(一応役員)として仕事していたのが、急に経営者になるわけです。
もちろん、経営の勉強等はしているけれど、全く実務経験がないまま経営者に。
まあ、経営者経験がないため当然と言えば当然なのですが。。笑
以前にお会いした後継者の方もそうでした。
ただ、この方は不幸なことに前経営者である父が急死し、いきなり経営者になったんですね。
経営者になる準備はされていたみたいですが、急だったので当初はかなり戸惑ったようです。
数ヶ月経った今では少し落ち着いたみたいなのですが、じゃあ何をしようかとなるわけです。
考えられたのは、自分が経営者になったからには会社を自分カラーにすることと今後何をするかを明確にすることでした。
そこで、経営理念と事業計画を作成することに。
ただ、じゃあどうやって作ろうか?
と悩んでおられるとことに私と出くわしたのです。
お話を伺っていると、かなり嬉しそうにしていました。
後継者は会社経営について話す人がいないことに加え、誰にも相談できずに悩んでいたと言うのです。
確かに、今までは従業員(一応役員ですが。。)として働いていたため、何かあれば上司であったり先輩等に相談できました。
しかし、経営者になったからには経営のことを従業員に相談するわけにはいきませんよね。笑
なので、かなり心細かったのか、私と話をして少しすっきりしたようです。
そして、ここからは一応、私も経営コンサルタントのはしくれではありますので笑、アドバイスさせていただきました!
経営理念を作成する場合、コンサル会社に頼むと綺麗でしっかりしたものは出来上がりますが、心がこもっていなく独り歩きする経営理念になりがちです。
そんな会社や経営理念をいっぱい見てきましたし、実際に私も過去、そんなのを作ってました。
ホームページ用の経営理念にはいいんですけどね。。
何が言いたいのかよく分からないものが多いですが。笑
なので、綺麗なものでなくていいので、実際に社長が考えて作り上げることをお勧めしました。
また、事業計画についてもそうです。
私もよく事業計画は作成しますが、コンサルが作ると特に数値部分は社長が理解できない。
なので、まずは自分ができる範囲で作成する。
そして、分かる人に見てもらって一緒に修正するのがいいですね!
数値に弱い社長は多いです。
ていうか、私が会った8割以上の社長は自分から弱いと言ってきました。笑
でも、後継者の方は真面目で勉強熱心な方が多いです!
この方もそうですが、他でお会いした後継者(現社長)の方も数値の勉強をされていました。
創業者の方は勉強はしないで、何とか勘でやっているのと税理士さん任せです。
業績が良い時はいいのですが、資金繰りが悪くなると勘では難しく、借入が増える一方になります。
創業者の勘頼みは嫌なので後継者は勉強しているみたいですが、本当に素晴らしいですね!
さすが2代目、創業者の悪いところを見ています。笑
ただ、中期経営計画は簡単には作成できません。
皆さん、PL(損益計算書)までは何とかなるのですが、BS(貸借対照表)の考え方が難しいことに加え、簿記を勉強してもCF(キャッシュフロー計算書)まで作成できません。
なので、もし事業計画を作成したいのであれば、専門家の方に見てもらうことをお勧めします!
この後継者さんはある程度の事業計画を作っていました。
なので、事業計画はもちろんですが、経営理念や新規事業のビジネスモデルも見ましたが、素晴らしかったです!
ただ、やはり数値は少し弱いので、数値計画が課題ですね。
でも、後継者は嬉しそうでした。
事業計画のことを話しできたことに加え、何より、相談相手が欲しいみたいです。笑
創業者は自分で作った会社を徐々に大きくするため、一緒に成長しますが、後継者は出来上がった会社を引き継ぐため、難しいんですよね。。
しかも、社長になってやる!
という気持ちで引き継ぐ方も少ないですし。。
なので、後継者には相談相手は必要だと私は最近特に感じています。
相談もですが、従業員には言えない悩みを聞いてもらえるし、専門的なアドバイスもできます。
まあ、創業者はワンマンで自分の考えが強いため、あまり言うこと聞いてくれないですし。笑
創業者もですが、後継者も大変なのですね。。
と感じた次第です。
以上。
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