こんにちは!
中小診断士で下町のコトラー、船越です。
社長からのご相談で多いのは、
「息子(娘)に会社を引き継いで欲しいんだけれど、どうしたらいいのか分からない。。」
といったものです。
この内容を見れば、事業承継の話をしたけれど、息子(娘)が引き継ぐかどうか悩んでいるような感じに聞こえますよね?
違うんです!
社長は後継者である息子や娘とちゃんと話していない。
この事実が非常に多いんですよ。。
息子は今、自社で働いているから、いずれ引き継いでくれると社長は思っています。
たぶん、息子もいつか引き継がなければならないと考えているでしょう。
それだけです。
そこから踏み込んで話をしていないんですね!
話ずらいのは分かりますが、このままではいつまで経っても事業承継の話が進みません。
なので、嫌かもしれませんが、しっかりと向き合って話をすべきであり、事業承継の期限を決めてしまうことが重要です!
放っておいてズルズルと10年以上経っていた、という会社をいっぱい見てきますから。。
一方、前述した内容とは少し違う例ですが、以前にお会いした社長の話をしたいと思います。
その会社Aは、何度か息子さんと事業承継の話をしておりましたが、息子さんが引き継ぐことに躊躇してすでに5年経過していたんですね。
結果、社長は息子が引き継ぐか分からないから、どうしたらいいのか分からないと悩んでおりました。
なので、私は聞きました。
「社長はどうしたいんですか?」と。
社長はやはり息子に引き継いで欲しいと考えておりますし、社長の奥さんもそうです。
ただ、数年前に息子に聞いたきりで今は聞けずに悩んでいます。
そして、とうとう社長は75歳になってしまいました。
社長は何度も聞きずらいということに加え、ここ数年、業績が良くないため、余計に躊躇していたのです。
ただ、このまま放置していたら、また5年経過しておそらく社長は80歳になってしまいます。
なので、私は「もう無理やりにでも期限を決めて計画を作りましょう。」と提案しました。
とりあえず、期限を決めることで息子さんの本当の気持ちも確認したかったのもあります。
計画を作成するために、嫌でも息子さんと事業承継の話をしなければなりませんし、話すきっかけを私としては作って欲しかったのです。
ひょっとしたら、息子さんが「事業を引き継ぎたくない」と言うかもしれません。
それでもいいのです。
重要なのは、
この会社を今後どうするのか!?
を早急に決めることだからです。
仮に息子さんが引き継がないのであれば、第三者承継を考えねばなりません。
社長はもう75歳。。
いつどうなるのかなんて分かりません。
ピンピンしていたのに1週間後に亡くなったとか、認知症になってしまったとかよくある話ですし、実際に何度もそんな2代目社長とお会いしております。
もう、息子さんに考えてもらう時間は終了したのです。
5年経っても迷っているのであれば、この先ずっと迷ったままですから。
それよりも引き継ぐ気があるのか、ないのか?
ここをはっきりさせない限り、前進しないんです!
引き継ぐ気があるのであれば、不安は何なのか?
その不安を払しょくするためにはどうすればいいのか?を考えればいいんです。
いつまでもダラダラ引っ張っている時間はありません。
すると社長は、「息子に確認します」と。
。。。
社長!そうじゃないですって!!
計画はあくまで手段であって、息子さんが引き継ぐのかどうかを確認して欲しいんですよ!
「そうなんですけどね。。」
力がない。。笑
この場合、息子さんも一緒に話する必要があります。
このまま放っておいてもいいのですが、私の性格上、放っておけません!
社長の言い分は聞きました。
次はやはり息子さんの考えを聞かないと!
おそらく、息子さんは悩んでいるのは確かですが、別の考えを持っているはずです。
それを社長に言えないだけなのだと察します。
経験上、社長は自分寄りに話を持っていきがちで、後継者の気持ちを分かっていないことが多々あります。
本当は引き継ぐ気がないのに言えないだけなのか?
引き継ぐ気はあるけれど、引っかかっていることがあるのか?
例えば、借入金の保証人を引継ぎたくない?
今の事業とは別のことをやりたいとか、すでに新しいことを始めていて軌道に乗るまで待って欲しいとか?
等。。
何かあるはずです。
「息子に会社を引き継いで欲しいけれど、どうすればいい?」
答えは、息子に確認する!
悩んでいる理由を聞きだす、そして解決する!!
これだけなんですが、要はコミュニケーションが取れていないだけなんですね。
なので、もし難しいのであれば第三者を加えることも大事です!
今回は以上となりましたが、進展があればまたご報告しますね。
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