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経済産業大臣登録:中小企業診断士
船越ビジネスコンサルティング代表
船越です。
今回は「夢だけでは起業してはいけない!」理由を解説していきますね。
夢だけで起業してはいけない
先日、ある士業の方(51歳)が相談に来られました。
相談内容は新事業で会社設立です。
自分で独立され、専門領域で仕事をされているのですが、自分の夢である、社会貢献の仕事をする会社を設立されたいとのことです。
- 士業連携で合同会社を立ち上げる
- 社会貢献のため、利益はなくてもよい
- 賛同者は数名いる
- 資金はない
そして、現状としての問題点は下記です。
- 合同での会社の立ち上げ方が分からない
- 事業を語ることはできるが、事業計画がそもそもない
- 事業計画がないため、実行可能性が低い
- 利益がなくては事業は続かないことの認識の低さ
- 賛同者もいるが、夢ばかりの話で半信半疑である
- そもそも資金がないので、方法が限られる
資金がなくても新事業は行えます。
私もまずは「小資本でリスクを小さく始めましょう」と言っているぐらいなので、小資本で始めることには賛成です。
しかし、夢ばかりでビジネスモデルもたてず、計画もなく、利益の大切の認識も欠如してる状態ではおすすめしません。
夢を語っても利益がなければ会社は継続できず、社会貢献どころではないからです。
また、夢ばかりで計画がなければ、いざとなった時に銀行もお金を貸してくれません。
「社会貢献して立派なことをするから、皆集まってくれ!そして金を貸してくれ!」
では、誰も相手してくれません。
私は夢ばかりで実行できない人を多く知ってます。そ
して失敗パターンも分かってるんです。
失敗パターンが何か?
はこちらの記事を見ていただければと思います。
【参考記事】起業で失敗する3つのパターン「あなたは当てはまってませんか?」
◆他人の意見を聞かない人
また、夢ばかり語る人の共通点は、「人の意見には耳を貸さない」人が多いことです。
自分の夢を潰されたくないんですね。
これが1番の問題でもあります。
解決策としては、
- まずは、現状を把握してもらう
- ビジネスモデルを整理して図にする
- 略をたて事業計画を作成する
- 夢を文章化し、説得力をつける
- 実行、検証、改善する
細かい内容は今後詰めますが、結構当たり前のことだと思いませんか?
何事も当たり前のことをすることが大切であり、また、当たり前のことができないのです。
だから私は相談者には当たり前のことしか言いませんし、決して奇策は言いません。
なぜなら、奇策なんか実行できないし、リスクが高いからです。
ここでのポイントは文章にすることで、話し言葉だけでは相手には通用しないことに注意してください。
決して夢を語ることがダメだとは思いませんし、逆に私は必要だと思います。
計画書があって、それを見せながら夢を語る。
これほど説得力があるものは他にありません。
事業計画は大切ですが、ビジネスモデルの構築もかなり重要です。
「ビジネスモデルとは何?」
と思われる人もおられると思いますので、次に説明していきたいと思います。
ビジネスモデルとは何か?
ところで、「ビジネスモデル」とは一体何のことを言うのでしょうか?
起業やビジネスというのは、顧客の悩みに答えたり、顧客の問題をお客さんに代わって解決する対価として、お金を頂くことです。
そのようにして、顧客が困っていることを代わりに解決してあげようと考えた場合、自分1人で解決できたら一番シンプルです。
ところが、自分1人の能力や資源には限界があるため、その解決を行うためには、誰かの力を借りることが必要になってきます。
また、仮に1人で全てができたとしても、その自分がいなくなってしまったとしたら、安定して継続的に商品・サービスを提供していくことはできません。
そのようなことを考慮し、誰かの力を借りるために、力を提供してくれる人との人間関係(法人関係)を構築する必要があり、その結果として生まれたものが「ビジネスモデル」であるわけです。
つまり、
「ビジネスモデルとは、価値を安定的に継続的に提供していくための法人関係・人間関係である」
と言えます。
ビジネスモデルの詳細を知りたい方は下記からご相談ください。
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